つい先日この書籍を読了しました。

個人的な感想からお伝えすると
最近自分の中でモヤモヤと抱えていた不安が取り除かれる良書でした!

この書籍を大幅に要約すると
「未来のことをあまり考えすぎず、今目の前に意識を向けて生きよう」
ということでした。

最近自分自身も、地方から上京してきて、
将来どうしようか、この会社でこのままやっていけるかだったっりとか
先のことを考えすぎている節があり、
20代の貴重な時間を楽しめていない気がしていました。

この本は私のような現代人が抱えがちな「将来に対する不安」や「時間の効率化への意識」といったものを払拭してくれる書籍です。

3章に分けてざっくり解説させていただきますので、
是非とも最後までお付き合いください。

1.効率化という罠

まず初めに、現代と昔の「時間」に関する感覚の違いを説明しておきます。
昔(中世初期)はまず時間という概念がありませんでした。
ただただ、自然に身を任せて、作物の収穫期が来れば収穫をし、搾乳の時期が来たら牛の乳を絞るといったように、期限や効率などを一切気にせず動いていました。

ところが、産業革命期以降になると時間に対する感覚は一変する。
工場での労働は決められた時間に一斉に労働者が働かなくてはならないため、
人の労働時間を徹底的に管理するようになっていった。
そこで、「時間内に目一杯働く」という概念が生まれたようです。

ここから一気に「時間との格闘」という現代病が加速していきます。
現代人は「時間との格闘」がエスカレートしていった結果、
時間をうまく活用できていないと罪悪感を感じる。
一つの物事を効率的にこなすことはもちろんだが、あろうことか2つの物事を同時進行するマルチタスクに手を染める。
といった具合に、時間を支配しようとした結果、時間に支配されるようになっています。

筆者はある時に、あまりにタイムスケジュールを詰め込みすぎて、目の前の仕事量に絶望した時気付いたそうです。
「自分は効率的に時間を使えば、全ての物事をうまくこなすことができると思っていたが、それは幻想なんだ。むしろ効率的に仕事を捌くほど、別の仕事が次々に来て終わりが見えなくなるのだ。」

そう気付いた時に、筆者は時間は有限なものだが、それは数多くのタスクをこなすためにあるのではなく、自分の時間を有意義にするためにあるのだと考えを改めるようになったそうです。

筆者は、効率化という罠に嵌まらないためには、まず
「あえて可能性を狭める」という思考法を徹底し、
次に伝える3つの方法で自分の有意義な時間を確保していくべきと言っています。

①まず自分の取り分をとっておく
→どんなに忙しい日でも、毎日1時間だけでも自分が好きなことをする時間を作る。
と言ったように、予め、自分の時間を1日のうちにいくらか用意しておくことべきであるようです。

②進行中タスクを制限する
→何か複数の仕事を進めなければならない時は、進行中の仕事は3つに制限するべきであると言っています。また、その3つに絞ったものも、1つの仕事が終わるまでは他2つは手をつけないこともコツであると言っています。要するに、目の前のタスクは常に3つだけ。尚且つ実際取り組むのは1つだけであることをルールにすべきとのことです。

③優先度「中」を捨てる
→人生や仕事では少しやってみたいことや、やった方が良さそうなことがたくさんあります。ですが、「中」の優先度の物事は、本当に魅力的な人生や仕事に仕上げる上で壁にしかならないそうです。それは本当に大切なことに使う時間を削ることになってしまい、長い目で見ると、取り組むのは賢い選択ではないようです。

以上3つを取り組むことで、自分の本当に意味のある人生を取り戻していくことができるようです。

しかし、まだ時間を効率的に使うことへの理想を捨てきれない人たちもいると思うので、次章で時間と戦うことの無意味さを説明していこうと思います。

2.幻想を手放す
皆さんは旅行に行くときやビジネスの現場で、先のことを予測しておくことは多いのではないでしょうか。
確かに正確にスケジュールを組まなければ、飛行機に乗り逃すというような大失敗につながるリスクは存在します。
しかし、有事を見越して早めに空港に向けて出発するなど、計画というのは不安からくるものであるため、際限がないのである。
そして、先の心配をするのは「未来を確実なものにしたい」という無意識の欲求からくるものである。
計画を立てることは悪いことではないが、本当の問題は未来に向かっての努力が成功するかを今確実に知りたいと思う心理にあり、これが不安を生むのである。
時間をコントロールしようとすると、人生には「今」しか存在しないという大事な考えを疎かにしてしまいがちになると作者は述べている。
世界遺産の目の前でスマホのカメラに夢中になる人々などがその典型例である。
目の前に貴重な展示物があるのに、後で見返すためという理由でカメラや動画撮影に必死になっているが、目の前の展示物を眺めるという体験や時間を犠牲にしていることに気づいていないのである。

そして、このような目の前の体験を犠牲にする人は「いつか何かをしたら」という思考に陥りやすい。
「早く出世するため」「早くリタイアするため」「早くプロジェクトを成功させるため」今の時間を犠牲にするのはおかしなことだと作者は述べている。

そして未来を気にして、今の時間を犠牲にするために「非目標性の活動」=「趣味」を持つことを勧めている。

そして、趣味は誰にも褒められず、結果を追い求めない平凡なものであればあるほど良いようです。
少し恥ずかしく、気まずさを感じるものこそ社会に認められた結果を求めない純粋な趣味になりうるためです。

最後の章では、自分自身のちっぽけさを受け入れた上で、どのように時間と向き合うかについて説明していこうと思います。

3.ちっぽけな自分を受け入れて、前に進む

前章までで述べてきたように、現代の私たちは時間を支配してコントロールしようとする傾向がある。
「常に何かをしておかなければ不安に襲われてしまう」という、いわば忙しさの依存症に陥っている人たちは非常に多い。現代人にゆっくり読書ができない人が多いのがこれも理由の一つに挙げられる。

まずその忙しさ依存症を克服していくには、どれだけ忙しくしていようが、現実はコントロールできないという状況をまずは受け入れなければならないと筆者は述べている。

ありのままの現実を醒めた目で見つめる時に、次に必要になるのが焦る気持ちを抑え込んでいく忍耐の心である。この忍耐の心を身につける上で重要なのは以下の3点である。
①「問題がある」状況を楽しむ
→私たちは何が解決したことか、解決していないことかを常にチェックしたがるが、実際解決していないことを常に0にすることは不可能なのである。故に、問題が何か付き纏っている状況は自然なことであり、むしろそれがなくなったら、自分の人生は取り組むべきことが何もない味気がないものになってしまうと考えを改めるべきなのである。

②小さな行動を着実に繰り返す
→成功している人たちは基本的に一日の行動量を制限していると言われます。
何かを早く仕上げたいという欲求を抑えて、ほんの少しの行動量を毎日繰り返します。
実際、学者で最も成功している人たちを研究しても、一日に割く執筆時間が「少ない」という結果が出たようです。

③オリジナルは模倣から生まれる
→何か自分だけのオリジナルな物や人生を見つけたいと考える人は多い。
しかし、それを成し遂げる人は実際少なく、最初は他者と似たような模倣になってしまうことを受け入れることが大切であると筆者は言う。
最初はどれだけ人真似で他と同じだと言われようとも、試行錯誤を繰り返し経験を積むことで独自性のあるものは生まれるという。
かけがえのない成果は現実を早めるのではなく、立ち止まり現実を受け入れて時間をかけることが必要なのである。

また、「忍耐」の他にも時間に抗うのをやめてより深い自由を得るための方法はある。
それは他者と時間を共有することである。

自分の時間を取り戻して、1人になる時間が増えたとしても、他者と交流する機会がなくなり寂しい思いをする人は驚くほど多いようである。
今流行のFIREを達成した人たちもそうである。

他の人と時間を共有し、自分の時間を完全に独占しないくらいの方が実はちょうどいいこともあるようだ。

ちっぽけな自分を受け入れ、ほどほどに意味のある人生を

ここまでどのように自分の時間を取り戻していくかということを説明したが、
最後に人間にとって時間を有効活用するとは実際どういうことかについて、筆者の意見を紹介していきます。

人は「本当意味のある人生」とは宇宙のように壮大で、誰も成し得ないことをすることなのである。と考える人が非常に多い。昔の偉大な哲学者たちも複数人そのような考えに陥り、自分が大きなことを成し得なかったことを嘆く言葉を残していたりする。
しかし、筆者は実際そんなものに意味はないと語る。

何か大きなことを成し得るには、果てしない準備期間が必要であるが、そんな物に時間を費やしてもキリがないのである。

本当に重要なのは約4000週間という限られたそれぞれの時間の中で、各人に与えられた能力を駆使して、大きなことを成し得なくてもほどほどに意味のある人生を生きることである。と筆者は語る。

まとめ

私も普段はサラリーマンをしているため、時間の管理を迫られる時が度々あります。
仕事の現場では先を読んで行動することが重要で、それができる人たちが評価をされるのは当然です。しかし、「こんなずっと先のことばかり考えてて終わりが見えないし、何のために生きているのか。」「自分は働くために生きているんじゃないんだろうか。」と考える人も多いんじゃないんでしょうか。私も普段からずっとそんなことを考えていました。
この本は、特に無駄な時間を過ごすことは悪いことではなく、むしろそれこそが時間を有効的に活用していると言ってくれています。
私はこの本を「まずは仕事で効率的に働くことは仕方ない、しかしプライベートは自由に意味のない時間を楽しむべき」と解釈しました。
仕事が忙しいからプライベートは充実させなければと躍起になって、休日も無駄に忙しくすることは誰しもあると思いますが、それは逆に勿体無いのです。

我々一般人は効率的な時間を過ごす時と、深く考えずゆっくりと時間を過ごす時のメリハリをしっかりつけて程々に人生を楽しんで生きるのが良いのではないでしょうか。

皆様も将来を悲観視しすぎず、なるべく今目の前のことに集中して素敵な人生を過ごしてください。

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投稿者 ryman

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